第4章 私の秘密、私の償い
「ごめん、心配かけて。実は……」
不安だったこと。でも、気にしなくていいって言われたこと。鬼灯様は、まだ私の秘密について知らないこと。すごく怖い夢を見たこと。
いろいろ話す間、レイはずっと、優しく私の話を聞いてくれて。
話し終えると、レイは小さい時みたいに(無理するなよ)って感じで、私の頭を撫でてくれた。
不安でいっぱいだった私の心が、すーっと軽くなる。
「ありがとう。……私、レイが幼なじみで良かった」
「おぅ。じゃあ、俺は白澤さんのとこに行くな。ほら、お前も鬼灯ってヤツが待ってんだろ」
「うん。またね!」
私は、鬼灯様のところに向かって走り出す。
……なんだか、今日こそは私の秘密について、落ち着いて話せる気がした。