第4章 私の秘密、私の償い
「でもそれって、お前は大丈夫なのか?二人きりなんだろ?だって、ひいろって……。」
レイが言っているのは、きっと私の秘密に関わること。
「大丈夫だよ。」
我慢してそう答える。心配させちゃダメだ。
「……。鬼灯さん、ちょっとコイツ借りますね」
レイが少し歩いて、私に手まねきをする。
「えっ、私、ほんとに平気……」
「泣きそうだけど?」
「……」
バレてる。結局私は、誰かに心配をかけちゃうんだな……。
「そこ、座って」
少しだけ進んだあと、レイに勧められるまま、居心地のよさそうな木陰に腰を下ろす。