• テキストサイズ

心に灯すのは【鬼灯の冷徹】【裏】

第4章 私の秘密、私の償い


「でもそれって、お前は大丈夫なのか?二人きりなんだろ?だって、ひいろって……。」

レイが言っているのは、きっと私の秘密に関わること。

「大丈夫だよ。」

我慢してそう答える。心配させちゃダメだ。

「……。鬼灯さん、ちょっとコイツ借りますね」

レイが少し歩いて、私に手まねきをする。

「えっ、私、ほんとに平気……」

「泣きそうだけど?」

「……」

バレてる。結局私は、誰かに心配をかけちゃうんだな……。

「そこ、座って」

少しだけ進んだあと、レイに勧められるまま、居心地のよさそうな木陰に腰を下ろす。
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp