第4章 私の秘密、私の償い
「すみません!待たせちゃって……。」
「いえ。…なんの話をしてたんですか?」
「あ、実は、その……。」
私の秘密について、だ。この前とは違って、レイのおかげでなんとか言えそう…と思ったその時。
「行きましょう」
「……え?鬼灯、様……?」
鬼灯様は、硬い表情のまま、私の話を無視して歩き出す。短い時間ではあったけど、一緒に過ごすうちに鬼灯様についてはわかったつもりだった。
私の知っている鬼灯様は、こんなふうに誰かの話を無視する人じゃなかったのに。
……仲良くなれたと思ったのは、私の勘違い?
やっぱり、迷惑だったの?