• テキストサイズ

心に灯すのは【鬼灯の冷徹】【裏】

第3章 一夜が明けて


「そうですよ。」

「…言っとくけどさ」

鬼灯様にそう言って、白澤さんが私を引き寄せた。

「……っ」

焦る鬼灯様を無視して、私の首筋に鋭いキスをする。

「はくっ、たく、さん…」

痺れるような感覚。拒もうとする私をそのままに、耳元で聞こえたのは、

「僕、ひいろのこと、本気で好きなんだよ」

という、真面目な声。

こんな白澤さん、知らない……。いつもふざけている姿とは全然違う。

混乱する私を、鬼灯様が引き寄せた。そのまま引っ張って行こうとする鬼灯様を、白澤さんが呼び止める。

「鬼灯」

「…………」

「ひいろは、お前なんかに渡さないから」

その声にも、鬼灯様が私を引っ張る手を放すことは無かった。

☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・☆.
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp