• テキストサイズ

心に灯すのは【鬼灯の冷徹】【裏】

第4章 私の秘密、私の償い


白澤さんのお店を出てしばらく経つ。

でも、まだ私と鬼灯様の手は繋がったままで。

白澤さんの言ったことの意味を考えたいのに、ドキドキして考えられない。

そして、気まずい。どっちも話さないままって、こんなにつらいものなんだ……。

とにかくなにか話そうと思って鬼灯様に声をかけようとした時。

「おーーい!!ひいろーー!なにしてんのーー!」

驚いたのか、鬼灯様が手を離す。

「誰でしょう、あの方」

ちょっとだけ気まずそうな声。ちなみに、私には誰の声かわかる。


……レイ。私の、幼なじみ。え、あのタイミングで声かけちゃう??私の回りの人は、(私もかな?)基本的に空気が読めないし、人の話を聞かないんだよね。

というか、普通は見知らぬ男と幼なじみが手繋いでたら無視すると思う。いや、今は正直気まずかったから良いけど!!

「ひいろー!!何無視してんのーー?てか、その男誰ーー?俺がはっ倒した方がいーやつー??」
/ 44ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp