第2章 ある日、突然
それから、ちょうど三日後。
今日から鬼灯様の補佐役として仕事を始める。
ちなみに鬼灯様はその名前を知らない者はいないとも言われる、超有名人。
仕事が出来て、カッコよくて、とにかく完
璧なすごい人なのだ。
「なんで私が補佐役なんだろ……」
大量の引き継ぎ書類を抱えつつ、数百回めのため息とともに、全く同じセリフをつぶやいた。
きっとなにかの陰謀に違いない。閻魔大王
になにかした覚えはないけどなぁ。
まさか、私を憎む相手の密告とか??
そういえば、この前友達の分のプリンを食
べ尽くしたからその復讐!?プリンぐらい
許してよー!
そんなことを考えて歩いていたら、誰かに
ぶつかってしまった。