第3章 一夜が明けて
そんなことを考えているうちに、手当ては終わったみたいだ。
「はーい。これでおっけー!」
おお、ほんとだ!全然痛くない!傷口塞がってる!!
「ありがとーございます!」
「へーきへーき。このぐらい朝飯前。……そういえば、レイがいないなぁ」
「確かに……。いつもだったら、私が来るとすぐ出てきたのに」
あと、鬼灯様もなかなか来ない。
「薬草取りかな?ストックがないってボヤいてたし」
あ、もしかして。
「薬草って、どのへんのですか?」
「んーと、地獄に近い方」
やっぱり!!
「じゃあきっと鉢合わせしたんですね~。薬草好きどうし、盛り上がってるかも。」