第3章 一夜が明けて
「……あれ、鬼灯様……?」
ふと目を覚ますと、私の顔のすぐ近くに鬼灯様の顔があった。
(そういえば、仕事場変わったんだった…)
なんだかすごく怖い夢を見た気がするけど、不思議と怖くなかった。鬼灯様がすぐそばにいるからかな?
とりあえずヒマで、鬼灯様の黒髪を手で梳いてみる。思った通りサラッサラだし、肌も白い。やっぱり整った顔だなぁ……
よく回らない頭で、ぼんやりとそんなことを思う。
鬼灯様に抱きしめられていて、とても温かい。また眠くなってきた私は、まだ時間はあるみたいなので再度寝ることにした。
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