第2章 ある日、突然
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それから、いろんな場所に行った。
事務にいた頃はほぼ街のあたりにいたから知らなかったけど、地獄には本当にたくさんの場所があった。
寒かったり、暑かったり、グロかったり。
(まぁほとんどがグロいけど)
でも、どんな場所でも皆一生懸命働いていたのは同じだった。
当たり前だけど、働いてる人達は鬼灯様の部下なんだなぁ……。変わってるけど、すごく良い人たちばかりだ。
そして彼らに尊敬されて、信頼されている鬼灯様。そんな人と働けるなんて、幸せなのかも。第一私も、人並みに鬼灯様への憧れはあったんだし。
そう考えつつ、いろいろな場所を巡るうちに日が暮れてきたみたいだ。
「…そろそろ、帰りますか」
「……はい!」