第2章 ある日、突然
「…何の話ですか?」
よく分かっていないらしい鬼灯様が首をかしげている。
「ほら、鬼灯君、ひいろちゃんだよ!書類で見たことあるでしょ?」
えっ!?書かれてたの!?アレ!!
「特記要項はありませんでしたけど……。」
「あれ?おかしいなぁ。確かに書いたハズだけど。あのね、ひいろちゃんはね…」
「あっあのっ!いいです!!鬼灯様なら大丈夫なんですよね?!」
「そうだね。わざわざ言われるの恥ずかしいか。」
「あの、一体、どういう…」
「さぁ、鬼灯君!!彼女事務職だったし、知らないこと多いでしょ!鬼灯君の仕事場案内したげなよ!」
「あ、そうですね。…気になりますけど、まぁいいでしょう。じゃあ、案内しますから付いてきて下さい」