第2章 ある日、突然
適当。大王様って…………。
「あの、でも……。」
二人で泊まり込みとなると、問題があるのだ。
「はい?なにか問題でも?」
言うべきだろうか。でも、もう知ってたら恥ずかしいしな…
「えっ、と。」
私が迷っていると。
「大丈夫!!!」
バーンと戸が開いた。そこにいたのは……
「あ、大王様!」
「何が大丈夫なんですか?あと、いつからそこに居ました?」
鬼灯様の声が心なしか冷ややかだ。
「あはは…、鬼灯君は冷たいなぁ。さっきからいたけど、入りにくくって……。あ、ひいろちゃん、その心配は要らないよ!だって鬼灯君だし!」
「やっぱりそうですよね!そんな気はしたんですけど、一応…。よかったぁ。」