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儚い君へ

第2章 桜の木の下で


気づけば夜。
「ええええ!?寝てた!?」

桜の幹の下で倒れ込むようになっていたわたしは身体を勢いよく起こした

みんな、なんで起こしてくれなかったのさ…

もう宿に戻ってるのかな?

あたりを見渡すと少し町並みが新しくなってるようにも見えた

でも、夜だからだよね!きっと気のせいだ!

そう言い聞かせるようにわたしは、歩き出した。


____そのとき

わたしの目の前にピンク色の花びらが舞った
え…?

その花びらはフワリと地面に落ちた

これって、桜…?

私は後ろを振り返りさっき、自分が倒れ込んでた木を見た

「うそ、でしょ…なんで…っ」

そこには、満開の桜が何本も果てしなく続いていたのだ。

いま、夏だよね…?だからわたし半袖着てるのに…

夏に咲く、桜なんてあったっけ…

そう考えて桜の木を見つめていると
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