第3章 第三章 光と影
「やちるでいいよ!!」
「....はい。やちる副隊長。」
「違うー!!やちる!!」
「....やちる。」
「はーい!!」
ここは道場の奥にある、ステージのような場所。
草鹿副隊長........やちるに連れられて十一番隊隊長の隣に座っている。
私の膝の上にはやちるが座っている。
「うるせぇぞ、やちる。」
「あ!!剣ちゃん、挨拶しなきゃダメでしょー!!」
「あぁ゛!?名前くれぇ知ってんだろーが。」
「でも、しなきゃダメ!!!」
「チッ....。...................更木剣八だ。」
「弥那月狐珀です。」
ニコニコとしているやちるとは反対に、しかめっ面の更木隊長。
私は気にしないが、霊圧がダダ漏れで隊士たちが苦しそうにしている。
どうやら、殺りあえない事に苛ついているようだ。
「....更木隊長。」
「....なんだ。」
「私と、殺りますか?」
私の言葉に驚いたのは、あなただけじゃなかったようだ。