第2章 番号を背負わない隊長
力強く輝く二つの金色の瞳。
『生』を感じる、私にはないモノ。
「........今日は帰ります。」
「うむ。気をつけてな。」
最後にその言葉を聞いて、私はその場を後にした。
隊舎を出ると外は暗闇に満ちていた。
何度か深呼吸をして新鮮な空気を胸に入れると、荒だっていた心が落ち着いた。
家に向かって足を進めると、沢山の居酒屋から騒つきが聞こえる。
クリスマスだ。
友が集まり騒いでいるのだろう。
....明日は多くの隊で二日酔い者が大勢出るかもしれない。
私は居酒屋に見向きもせず、足を早めた。
帰ったらすぐに休もう。
今日はいつも以上に疲れた。