第7章 玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば…
高杉side---
この間から、オレは、
あいつが双葉であるかもしれない、という予感がしていた。
そしてあいつは案の定、
真選組から放たれた、
沖田を救う刺客であることに、
気がついた。
その予感が本当であるかどうかを
確かめるべく、オレは、部下の万斉に、双葉(?)の使っていたタブレットを、ハッキングさせた。
すると、程なくしてすべての情報が、明らかとなった。
これは、いい尋問材料にならァ。
そして、今日やっと、全てを暴く準備が整った、
双葉を、オレのものをする準備が。
期待と興奮が入り交じったその時のオレの表情は、酷いものだっただろう。
…そして、オレはそれを口実に、
あいつを奪った。
やっと手に入った、双葉。
だが、本当にあいつをオレのものにするには、まだするべきことがある。
それは、あいつを一人にすること。
味方をなくし、仲間をなくし、
ただただ、オレだけを求めて生きさせること。
それが間違いで、狂った感情なのは、
十分に承知している。
さぁ、あとは…お前次第だ。
今ではオレの腕の中で、
規則正しく寝息をたてている
彼女の髪を、優しく撫でる。
今夜は彼女の側にいることにしよう。