第6章 来たるべき 時が来たりと いふ時に…
貴女side---
入隊試験の時は、とても緊張した。
私の太刀裁き、その1つでも見抜かれる危険を持っていると思うと、
手が震えた。
だが、極力冷静に振る舞おうとすればするほど、手の震えがひどくなる。
しかも、総督自身が試験官を務めるとのこと。
より一層、不安が募る。
え、ちょっと待って、…
じゃあ、さっきのは…誰?
すると、晋助が傘を被って戻ってきた。
高)オイ、お前が今度の入隊志望者か?
部下に着ていた羽織を脱がせてもらい、傘を取った姿は、
相変わらず、昔のままだった。
全身がケバくなったことを除いて。