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"Yes, I...

第3章 あらたまの 明くる年々 待ちわびて…


…もう何も、壊したくない。



…オレと一緒に来ないか…?


そう。私はあなたを愛してはいたが、
私が愛していたのは、

「大切なものを守ろう」とするあなただった。


だけど今のあなたは、
「ただ壊すことだけしか知らない」獣。



…私は、そんな獣を愛した覚えはない。




けれども、私はそんなあなたのことを、
心のどこかで、愛していたの。




今、私が愛している「あなた」は、
「大切なものを守ろう」とするあなたの姿だ。






あなたは、変わってしまった。


面影の かすめる月ぞ 宿りける
  春や昔の 袖の涙に







庭でミントンをしている、山崎を見つけた。

貴)山崎さん、
  至急、副長がお呼びです。


それだけ伝えると、彼は私についてきた。




総悟は今頃、どうしているだろうか。



不安が心をよぎる。


私自身、元は攘夷志士だったけれど、
今は真選組(ここ)が、
私の居場所。


元は敵、でも
今は、仲間。



私はまた、彼との約束を破ってしまうのだろうか?


_「あなたたちは、大切なものを守るために、生きなさい。私が帰ってくるまでの間、彼らを…仲間を、よろしく頼みますよ。」


そう言って、結局帰ってくることのなかった彼。




私は、…どうすればよいのですか…?






会議が終わると、辺りはもうすでに、
暗くなっていた。


屯所の部屋に戻る。





月やあらぬ 春や昔の 春ならぬ
  我が身ひとつは もとの身にして




先ほどまでの会議の内容が、
フラッシュバックする。
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