第3章 あらたまの 明くる年々 待ちわびて…
貴女side ---
朝起きて、慌てて沖田の部屋に向かう。
__昨日の話が、嘘であって欲しい。
ただひたすらに、そう願うばかりだったが、その願いは、叶えられるどころか、逆に叶ってしまったようだ。
…総悟が、拐われた。
今はいない、元の持ち主の机の上に、
懐かしい、達筆で書かれた、
手紙が置いてあった。
片方は、
面影は 身をも離れず 山桜
心の限り とめて来しかど
もう1つには、
夜の間の風も うしろめたくなむ
急いで、副長の部屋へ向かう。
襖に手をかけて、声をかける。
貴)双葉です。
副長、緊急でお話が。
土)入れ。
副長の声が、聞こえる。
襖を開けて、中に入る。