第3章 あらたまの 明くる年々 待ちわびて…
銀時と並ぶほどの腕前を持ち、
敵の返り血を浴びた、彼女の姿は、
…まるで、女夜叉。
あいつが今、真選組にいるのは、
分かっている。
だが、あいつがいれば、無敵だ。
彼女と一緒ならば、
この腐った世界も、
壊せるかもしれねェ。
せいぜい、この男は、
あいつをおびき寄せる、
餌でしか、ない。
彼女との再会が、楽しみで仕方ない。
沖田を牢に置いてきてから、
部屋にもどって、
月を見る。
大空は 梅のにほひに かすみつつ
曇りも果てぬ 春の月の夜
どこかで、聞いたことが
あるような詩(うた)が、
頭をよぎる。