第3章 あらたまの 明くる年々 待ちわびて…
高杉side---
オレは、まんまと真選組一番隊隊長、
沖田総悟の誘拐に、成功した。
あいつに一体何があったのかは
知らねェが、
あいつが心沈んでいたのは、
オレにとって、一番都合がよかった。
なんて、ついているのだろう、
オレは。
所詮、沖田の誘拐は、
双葉 と、土方を誘きだすための
駒でしかない。
沖田は、鬼兵隊の船へと
連れていかれた。
地下牢で眠る彼の姿は、
まるで、天使のようだ。
オレのためだけに、
生まれてきたような。
何も知らない、
穢れなき、天使。
しばらくすれば、
この天使を取り返さむと、
仲間の天使が、現れるだろう。
上手くいけば、
大天使が釣れるかも、しれねェ。
敵に囲まれた、絶体絶命の戦場でも、
まるで、美しい天使が舞うような、
彼女の戦いぶりは…
まるで、大天神、
いや、どちらかといえば、
戦の天使のようだった。
いや、天使、というよりは、
女夜叉、と言った方がいいのかも、
しれない。
アイツの強く、美しい姿に、
オレは、惚れたんだ。