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"Yes, I...

第3章 あらたまの 明くる年々 待ちわびて…


すると、彼はそのまま
オレを押し倒す。


しばらくすると、高杉はやっと、
口を解放してくれた。


総)な…ッんで、オレのところに来
た?何が目的でィ?



こんなことを許してしまっている、
自分がいる。


こんなことが、起こりうるとは…。





高)決まってんだろ?
お前をさらいに来たんだ。


総)ヘェ? やってみなせェ。
そう簡単に、捕まるもんかねェ?

高)オラァ、できねェ法螺は、
ふかねェ。


愛の、交錯。



あらたまの 明くる年々 待ちわびて
ただ今宵こそ 新枕すれ



もう知らねェ。



だが、二人とも、この情事を
まさか双葉が見ていようとは、

思っていなかったようだ。







貴女side---


_…総悟が、拐われる!?




総悟に用事を思いだし、
彼の部屋の前まで来ると、

中から、男の声が聞こえてきた。



_ この男は…誰?


耳を済ましていると、
だんだんそれが、聞き覚えのある
声に聞こえてきた。


_いや、まさか…!


彼か?

それならばなぜ、彼がここに?




さらに耳をすます。


総)な…ッんで、オレのところに来
た?何が目的でィ?


_ 確かに…それが一番聞きたい。





?)決まってんだろ?
お前をさらいに来たんだ。


総)ヘェ? やってみなせェ。
そう簡単に、捕まるもんかねェ?

?)オラァ、できねェ法螺は、
ふかねェ。




やはり、高杉だった。
私が彼を、間違える訳がない。


だって、ずっと私の思い人だもの。



半ば絶望して、部屋へ戻る。


いっそ、私であってくれれば、
どんなにいいことか…。





面影の かすめる月ぞ 宿りける
春や昔の 袖の涙に






明日には、総悟がさらわれでも
しているのだろうか?




明日ありと 思ふ心の あだ桜
夜半に嵐の 吹かぬものかは



そんな歌を聞いたことが、
あるような、ないような。



だがそれは、本当に
現実のものとなってしまった。
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