第4章 友達の資格
「どけ、モブども。」
「知らない人のこととりあえずモブっていうのやめなよ!!」
「そ、そうだよーっ!」
「おいたまごは黙ってろ!!」
「ひぃっ!なんで!?す、すいませんでした!」
天哉くんが腕をブンブンふって勝己くんに注意している。
勝己くんには言いたいことが山ほどあって、いつもは怖くて言えないから天哉くんに便乗してみたらめっちゃキレられた。
「そんなことしたって意味ねェから。」
フンと、高圧的に勝己くんは言い放つ。
勝己くんって、いっつも自信満々だ。
ダメだって思ったことないのかもしれない。自分は出来ないなんて思ったこと1度もないんだろうな。いいなぁ、私もそんな気持ちになってみたいなぁ。
なんて、天哉くんの後ろからちらっと見る。
「噂のA組、どんなもんかと見に来たが、随分と偉そうだな。」