第3章 希望の卵とぺんぺん草
目を見てみれば、なんか……ものすっっごく焦ってるのが伝わってくる。あれ?でもこの目……?
「あ、あの、すみません。えっと、やっぱり……オールマイト先生ですか?」
「あっ、やっ、やぁ!えっと……私は……。用務員で……ヤギって読んでくれ!」
「…やぎさん……?」
「君はA組の安藤さんだね!オールマイト先生に何の用だい?伝えておくよ。」
「それが……その……。」
いうのが恥ずかしくて視線を下に向ける。
「……はっ!」
「えっ、なに!?」
オールマイト先生に用事があって来たけど、もしかしたらめちゃくちゃ迷惑かも!だってNo.1ヒーローだし、私なんかに構ってる暇ないじゃん!うわー!そうじゃん!やってしまったー!でも、でも……!
そして訳が分からなくなる。
「えっと、その、あの、えっと…お願いがあって……。」
「うん。」
「や、ヤギさん!!私にトレーニング、教えてくれませんか!?」
「えぇぇ!?わ、私!?」
「お願いします!!」
職員室で大きな声を出した私は、今までの人生で一番くらい、攻めの姿勢だったと思う。