第3章 希望の卵とぺんぺん草
みんなは凄くオールマイト先生に怒っていた。
オールマイト先生の、いつ誰にどうやって襲われてもおかしくないよということを伝えたかったから、という意図を汲んであげてほしいなぁ。
「このことがあったから、お前は訓練見学にしたんだよ。」
「えっ?」
「お前今敵に襲われたら本当に冗談じゃないからな。」
「……。」
「保護される身だってこと、忘れんな。」
「はい。」
その日の放課後、私は職員室に走っていた。
「しっ失礼します!すみません!えっと、お、オールマイト先生……いますか?」
と職員室中を見回す。すると、
「あれ?オールマイト先生って書いてある机になんか知らないおじさんが座ってる?オールマイト先生……ですか?」
「ギクギクギクっ!」
なんだか、細くて、ガリガリで……細い、でも金髪の色はオールマイトと一緒の、変なおじさんだ。