第15章 行事
太「迅、模擬戦しようぜ?」
出「あ、俺もしたいです」
米「俺も俺も〜」
風「どうせなら俺達全員対迅でいいんじゃないか?」
「「「異議なし」」」
迅「見えてたけど…え、団体様なの?しかもみんな目がガチなんだけど」
今は本部のラウンジ。瑠衣に報告しに来たら、何故かこうなった。
僕「悠一は人気者だね」
迅「あーうん。そうみたいだね」
僕「僕は瑠衣のとこいるから、好きなだけ戦って来なよ。で、ちゃんと勝ってきてね?」
迅「わかった。俺頑張る」
悠一が即答する。やる気が出たようでよかった。
悠一達が模擬戦を始めるのを確認して、僕は瑠衣の元へ行く。さっきも言ったが、結果報告に行くのだ。
瑠衣は諏訪隊作戦室にいた。早速経緯と報告をする。
♢♢
僕「あのね...」
迅「...」
僕「か、髪にゴミついてる」
迅「え、嘘。とって?」
僕「うん」
本当はゴミなんて付いていない。
そっと悠一の髪に両手を伸ばす。そして伸ばした両手で悠一の頬を覆い、そのままキスをする。
触れるだけのキスだけど、自分の頬がどんどん熱くなるのが分かる。そっと離れると悠一の顔も少し赤くなっている。
僕「遅くなってごめん...これがこの前の答えじゃダメかな?」
迅「...!!そんな事ない。寧ろ超嬉しかった。ありがとう明希、大好きだよ」
そう言って今度は少し長めのキスをして、僕を抱き締める。
僕「僕も大好きだよ。悠一」
僕もぎゅっと抱き締め返す。嬉しくて、嬉しくて涙が出て来た。
♢♢
僕「で、瑠衣に報告しようと思って本部に戻って来たら何故かこうなった」
小佐「...取り敢えずおめでとう」
僕「ありがとう!瑠衣のお陰だよ!」
小佐「いえいえ〜」
ぎゅっと抱き着く僕の背中をポンポンとしてくれる。
小佐「でもさ〜、その話諏訪さんやつつみんもいる前でしちゃってよかったの?」
僕「え?」
言われて気付く。ソファでこっちを暖かい眼差しで見てくる菩薩様と、ニヤニヤしながら煙草を加えている大人と、顔を赤くして俯く後輩が1人。そうだ、ここは諏訪隊の作戦室だった…。
やらかした...。羞恥で顔が熱くなる。
僕「穴があったら入りたい...」
小佐「どんまい」
そこに追い打ちをかけるように悠一が入って来て、諏訪さんが絡みに行く。
小佐「諏訪さん小学生みたい〜」
諏「誰が小学生だ!」
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