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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第15章 行事


悠一に告白されて1週間経った。未だに返事が出来ていない。
悠一の事は好きだ。でも、この好きが悠一と同じ好きかと言われるとわからなくなる。悠一が他の女の人と喋ってるからって嫉妬しない。ただ、最近会えてないから寂しいなとは思う。会うには僕が答えを出さないといけないのだから仕方ない。
リハビリを続けて、漸く歩けるようになったがまだ走れない。因みに、トリガーの使用許可は下りているから模擬戦は可能だ。会いに行こうと思えばいつでも行ける。

僕「どうしたらいいと思う?」
小佐「私に聞かれても...」

ただいま、瑠衣に相談中だ。僕よりも恋愛経験が豊富な筈...!

小佐「ん〜...例えばだけど、迅さんのSEが効かないような敵が現れて、迅さんが負けて緊急脱出が出来なくなって生身に戻ったとしよう」
僕「何それ最悪...」

そんな状況下に晒されるとか...想像しただけで震えてくる。

小佐「例えだって。んで、敵の攻撃で迅さんが死にかけてたら、明希はどうする?」
僕「そんなの、考えるまでも無く悠一を助けるよ。黒トリガーになってでも悠一を守る。悠一はボーダーに無くてはならない存在だし、誰からも信頼されてる。僕よりも信頼が厚いからね」
小佐「...」
僕「そんな事したら瑠衣や桐絵達に怒られるかも知れないけど、悠一の為なら命を賭けてでも守り抜くよ。...悠一にはもっと生きていて欲しいs「バカじゃん」...」

瑠衣が僕の言葉を遮って冷たく言い放つ。

小佐「自分の事軽く見すぎ。確かに迅さんはボーダーに無くてはならない存在だよ。じゃあその迅さんを支えるのは誰?明希だってボーダーに必要な存在だし、何より当の迅さんが...大切にしてくれてる迅さんがそんなの許さないよ。若しかしたら一生自分を恨むかもしれない。抜け殻みたいになっちゃうかもしれない。そうなった時はもう誰にも何も出来ない。私だって小南だって明希が大事だよ。大好きだよ。だからそう簡単に命を掛けるなんて言わないで」
僕「...」
小佐「まぁ、それだけ迅さんが好きって事は伝わったし、何より、もう答え出てるんじゃないの?自分が気付かないふりしてるだけじゃない?」
僕「...ありがとう」
小佐「いえいえ。ほら、もういいから早く迅さんのとこ行ってきなよ。会いたいんでしょ?」
僕「うん。行ってくる!」

そう言って僕は駆け出す。大好きな人の元へ。
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