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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第14章 嫉妬


模擬戦を終えた太刀川さんが、対戦相手の村上先輩と一緒に出て来た。

太「おーい。鋼も連れて来たけどいいかー?」
僕「良いですよ。村上先輩もどうぞ座って下さい」
村「ありがとう。えっと、名前を教えてくれるかな?」
僕「あぁ、すみません。この前は僕の部屋で少し会っただけだったので、自己紹介できませんでしたよね...僕は藤咲明希です。名前でも苗字でも、好きなように呼んでください」
村「じゃあ藤咲で。よろしく」
僕「はい。よろしくお願いします」
太「早く反省会しようぜ〜。何か改善点見つかったか?」

早く早くと急かす太刀川さんに面白いなぁと思いながら、さっき撮っていたビデオを再生して説明する。

僕「太刀川さんは基本的な太刀筋や受太刀がしっかりしていて、パワーもスピードも充分にあります。ただ、先程の傷を受けた時は力任せに振りすぎていました。パワーで押し切るのも良いですが、躱されると次の行動が遅れるので、使う場所をもう少し考えましょう」
太「ほーい」
僕「後、二刀流についてですが、村上先輩相手に二刀流を使うのは正解だと思います。村上先輩はレイガストと孤月を出しているので、他のトリガーを出す事が出来ません。なので、警戒せずにとは言いませんが、ガンガン攻めて削るのはアリです。...コレくらいですかね」
太「サンキュー藤咲!今の参考にして模擬戦して来る!」
村「藤咲は凄いな」

太刀川さんに感謝され村上さんに褒められた。何だかむず痒い。

村「藤咲、俺の改善点も教えてくれないか?」
僕「御役に立てるならいいですよ」
村「あぁ。頼む」
僕「はい!まず、村上先輩は...」

先程の模擬戦の録画を見ながら、改善点と良い点を並べて話す。

僕「...こんな感じですかね」
村「ありがとう。とても為になったよ」
僕「そう言ってもらえて良かったです」
村「今から任務があるからそろそろ行くが、またお願いしてもいいか?」
僕「じゃあ、連絡先交換しませんか?そうすれば、約束の取り付けがしやすくなりますし」
村「わかった」

そうして連絡先を交換して、村上先輩は任務に向かった。
そこへ入れ違いで太刀川さんが戻って来た。「今の模擬戦どうだった?」と聞かれたが、村上先輩の改善点等を話していて見てなかったと謝ると、少しショボンとしてしまった。
不覚にも可愛いと思ってしまいました。ごめんなさい。
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