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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第14章 嫉妬


太「ところで、開発室で何すんだ?」

開発室に向かう道中で太刀川さんが聞いた。

僕「今のトリオン体から、生身と同じ髪型と体型に直すんです。訳アリなので理由は聞かないでくれると嬉しいです」
太「ふーん...まあいいけど。お、着いたぞ...って、何やってんだよ」

開発室に着くと自動ドアが開き、中からモワッと熱気が溢れてくる。太刀川さん曰く、徹夜で何かやってるらしい。
太刀川さんに押してもらって中に入ると、若そうなぽっちゃりした人が出て来た。

太「寺島さんお疲れ様でーす」
寺「ホントだよ。忙しい時に何の用?」
太「用があんのは俺じゃなくてコイツ」

そう言って僕を指差す。差すな。

僕「初めまして、藤咲明希です」
寺「こちらこそ初めまして。開発室チーフの寺島雷蔵です。よろしく。今日は何の用かな?」
僕「戦闘体の変更をしたいと思って来たんですけど、忙しそうなので日を改めましょうか?」
寺「あぁ、大丈夫。それくらいならすぐ終わるし、気分転換にもなるから寧ろさせてほしい」
僕「そういう事でしたらお願いします」

寺島さんに改造点を説明する。
太刀川さんはというと、長髪の男性の所にちょっかい出しに行ったみたいだ。
数分後、出来上がった戦闘体は生身の僕と同じ髪型と体型になった。

僕「お忙しい中ありがとうございました」
寺「いえいえ。気になる点があったらまたおいで」
僕「はい!お邪魔しました」
太「お邪魔しました〜」

開発室から出て、太刀川さんがランク戦会場に連れて行ってくれる。やっぱり視線を集めてしまうが、もう慣れた。太刀川さんも大して気にしていないようだ。

太「今から模擬戦して来るから、改善点あったら教えてくれ!」
僕「改善点ですか…?僕なんかでいいなら、やらせて頂きますけど…」
太「よっしゃ!んじゃ、早速行ってくる!」

そう言って元気に駆けて行った。相変わらず、子供みたいに元気だな。
そして模擬戦が始まる。最初の相手は村上先輩。スマホで撮りながら改善点を見つける。
太刀川さんはやっぱり強い。太刀筋や受太刀に無駄がない。高身長の分リーチのある手足も、しっかり有効活用している。

僕(教える事なんて何も無い...)

そう思った時、太刀川さんが攻撃を受けた。過擦り傷程度だったが、今のは力任せに振りすぎていた。

僕「改善点1つ目...」
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