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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第14章 嫉妬


僕「確かに僕は入隊試験も訓練も受けずに入ったよ。でも、それが君らと何の関係があるの?あぁそうか。何の関係もないから知らないのか」

クスクスと笑いながら言う。

僕「僕はね、ボーダー最初期のメンバーなんだよ。まぁ、訳あって何年か身を引いてたけど、実力は君らの何倍もある。さっき実力云々って言ってたけど、人の事とやかく言う前に自分の実力を上げて来いよ」

雰囲気がガラッと変わる。さっきまでマイペースな感じだったのが急に怒気が溢れだす。

僕「誰だったか忘れたけど、【ちょっと顔とスタイルが良いからって調子乗り過ぎ】とか【身体使って媚売ってる】とかっ言ったよな。それ、城戸さんや忍田さん達を侮辱してんのと同じだって気付いてねぇの?俺は自分をどう思われようと気にはしねぇよ。好きに言ってろ。だが、俺の大事な人達を侮辱したり傷付けるような事言うのは許さねぇ」

一人称と口調まで変わった。この姿で『俺』って言った時は理性を抑えるのがやっとで、他に気を遣う余裕がなくなる。まぁ、相手がどうなろうと知ったこっちゃないが。

僕「それとも何か?俺が身体使って媚売ってる証拠があんのかよ」
B級Cさん「な、無いです...」
僕「やっぱりお前らの妄言じゃねぇか。自分の実力を理解せず、自分の思い込みでしか物言えねぇ奴の方がよっぽど足で纏いだって事、自覚してくんね?自覚する頭も無い奴はもっとこの組織に必要ねぇ。わかったらさっさとどっか行け」

そう言い捨てると、縮こまっていたB級隊員達が逃げる様にその場を去って行った。
正直疲れた。開発室行くの後にして少し寝ようか…?そう考えていると、後から聞いた事のある声が僕を呼び止めた。振り返ると太刀川さんがいた。

僕「太刀川さん...聞こえてましたか?」
太「おう。ここ人通り少ねぇからな」
僕「うわぁ...恥ずかし...」
太「んな事ねぇよ。多勢相手によくやった。お疲れさん」

そう言って僕の頭を撫でてくれる。悠一とは違った安心感にホッとする。

僕「太刀川さん...」
太「何だ?」
僕「リハビリ終わったら、また相手してください」
太「おう。いつでも来い。ぶった斬ってやる」
僕「臨むところです。後、開発室まで送って貰えませんか?用事があるんですけど、さっきので大分疲れちゃって...」
太「しゃーねーなー」

そう言うと、サッと後に回って車椅子を押してくれる。
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