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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第14章 嫉妬


僕「あの、話って何かな…?」

恐る恐る問い掛けると、女の子達が持っていたカバンからペンと色紙を出した。

C級Aさん「あの、男装モデルのシュウさんですよね?」
C級Bさん「私達ファンなんです!サイン貰えませんか!?」
僕「え、人違いじゃ...」
C級Cさん「人違いじゃないです!個人ランク戦でモデル姿で戦ってるの見てましたし、緑川君に男の人と間違えられてる時嬉しそうでしたもん!」
C級Dさん「お願いします!」

そう言えば本部で太刀川さんと何度か模擬戦してたのを思い出す。ついでに言えば、生身の方の姿も晒してるからバレるのも当たり前だ。

僕「うーん...じゃあ、親にも友達にも誰にも言わずに、ここにいる僕達だけの秘密にしてくれるなら書いてあげる」
『ありがとうございます!!』

渋々許可をすればとても嬉しそうな顔で感謝された。嬉しいけど、ホントに守ってくれるかな...?
1人ずつコメントも書きながらサインする。受け取ったC級の女の子達は綺麗にお辞儀しながら去って行った。
残された僕は思考モードに入る。

僕(これからどうしよう...戦闘体変えようかな…?でも髪長いままだと戦いにくいんだよな〜。あ、結べばいいか。ついでに体型も生身と一緒にしちゃえば問題無いよね。よしそうしよ)

思い立ったら即行動。こう言うのは早い方がいい。早速開発室に行こうとすると、また声をかけられた。

B級Aさん「すこし時間いいですか?」
B級Bさん「すぐに終わるので」
僕「...わかりました」

また女の子集団か。早く開発室行きたい。

再び人気の少ない所に連れて行かれた。今度は明らかにさっきとは違う空気が流れている。
僕が用件を聞こうとすると、先に相手が話し始めた。いや、怒りを撒き散らし始めた。内容はこうだ。『入隊試験も受けずに入ったヤツがいきがってんじゃないわよ』『ちょっと顔とスタイルが良いからって調子乗り過ぎ』『どうせ身体使って媚び売ってるんでしょ』etc.....。いやぁ、この内容を正面切って堂々と言われるといっそ清々しい。思わず笑ってしまった。

Aさん「何笑ってるのよ!」
僕「あぁwごめんねw君らの妄言が面白くってww」
Bさん「妄言ですって!?」
僕「違うの?今の、最初の1つ以外全部君達の思い込みでしょ?」

キョトンとした顔で相手に問う。
今まで好き勝手言ったんだ。次は僕の番だ。
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