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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第14章 嫉妬


藍ちゃんの言葉にみんながハッとして僕を見る。見るな。見るんじゃない。
顔を合わせないように全力で逸らす。

綾「明希ちゃん。何されたの?」

良い笑顔で聞く遥ちゃん。

小「何時されたの?」

両頬を挟んでグリッと正面を向かせる桐絵。首が痛いです桐絵さん。

宇「経緯とか詳しく聞きたいな〜」

完全に今の状況を楽しんでいる栞ちゃん。

小佐「さっさと吐いて楽になりな」

瑠衣は古い刑事ドラマの見すぎだと思う。
チラッと後輩2人を見ると静かに合掌していた。ヤメテ!

『さぁ、何されたのか言ってごらん?』

まるでカツアゲじゃないですかヤダー。また巫山戯た事を思いながら、諦めて呟く。

僕「.....キスされた」ボソッ
小佐「大きい声で!」
僕「キスされた!///ねぇもういい?いいよね?僕先に寝るからね!///」

早口でまくし立ててベッドに潜り込むが、布団を剥がされる。

綾「明希ちゃん!まだ経緯聞いてないよ?」
宇「経緯大事!」
小「報・連・相!」
小佐「今夜は寝かせない☆」
木「先輩、私達も聞きたいです」
雨「ダメですか...?」
僕「可愛いけど今回はホント無理!それにもう12時だよ!ちゃんと寝ないと肌に悪いよ!?」

肌に悪いと聞いて全員寝る準備を始めた。やっぱ女子は美容に関しては敏感だよね。
ホッと安心した僕に遥ちゃんは良い笑顔で言った。

綾「明日は聞くからね?」

その日の夢はとんでもなく恐ろしかった。

♢♢

翌朝
1番に目覚めた僕は、あまり自由に動かせない身体を動かして身支度を整える。着替え終わって髪を梳かそうとした時、部屋のドアがノックされた。
「どうぞ」と言いながら車椅子に乗って移動する。入って来たのは悠一だった。

迅「おはよう明希」
僕「おはよう悠一。こんな朝早くにどうしたの?」
迅「この時間しか今日は会えないって俺のSEが言ってたもんで、会いに来ました」
僕「忙しいみたいだね」
迅「実力派エリートですから。髪、まだでしょ?梳いてあげる」
僕「ありがとう」

櫛を渡すと、優しい手つきで髪を梳かし始める。
梳かし終わると、悠一は僕をギュッと抱き締める。

迅「ねぇ、明希は俺の事好き?」
僕「好きだよ」
迅「幼馴染としてじゃないよ?」
僕「それは...」
迅「俺は好きだから。決まったら会いに来て」

悠一はそう言い残して部屋から出て行った。
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