• テキストサイズ

モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第14章 嫉妬


僕「気になってるって言うのはあながち間違いじゃないんだけど、みんなが思ってる様なのとは多分違うと思う」
宇「それでもいいのだよ!どう思ってるのか聴けたら私達は満足なの!」

みんな栞ちゃんの言葉に頷く。まぁいいか。

僕「なら話すけど...僕と悠一は生まれた時からの幼馴染で、お互いSE持ちなのは知ってると思う。僕達はSEが超感覚、ボーダー隊員で言うS級の部類に入る能力だったから、子供には大き過ぎる精神的ダメージを毎日受けていたんだ。頼ろうにも大人に話してもどうにもならないし、病院に行っても当時はトリオンやSEに関する知識なんてないから意味が無い。お互いがお互いの心を休ませ合える場所だったんだ。
僕の"超感覚読心"は人の考えてる事がわかるのと、自分の考えてる事が相手にわかるやつ。前者は制御出来るまでは情報量が酷くて、すごく気持ち悪くなった。後者は何考えてるかバレちゃうから、ある意味恥ずかしいヤツ。
悠一の"未来視"はどの人が何処でどうなる、あの人に何かが起こるって言う、見たくないものが脳に流れてくるんだ。その時思い付いたのが、僕のSEで悠一のSEを封じる手段だよ。まだ発達し切ってない脳を騙すのは簡単で、使い始めてからスグに悠一の負担が軽減されたのがわかった。その分、僕の負担は増えたけどね。...今の悠一はもう自立できる歳だけど、やっぱり僕がいないとダメになるところが出てくるんだ。この前なんか、隈作った状態で暗躍から帰ってきてたみたいで、ソファで潰れるように寝てた。人の為に自分を犠牲に出来るのは凄いけど、もっと自分を大切にして欲しい。…みんなが言うように、僕は悠一が大好き。悠一が僕を「恋愛」的な意味で好きなのは察してるけど、僕は幼馴染として好きなのか悠一と同じ意味で好きなのかまだわからないんだ」

重たい話になってごめんね。そう言って締め括ると、

小佐「鈍感な明希が察する程の迅さんの思いェ...」
雨「修君並に鈍いのに、どうして察したんでしょうね?」

ヤダこの2人中々に辛辣...。
とか内心巫山戯ていた自分を殴りたい。

木「迅さんに気付かされる様な事されたんじゃないですか?」

藍ちゃんに核心を突かれてしまった。
/ 131ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp