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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第13章 餞別


その夜、予定通り僕専用の部屋で女子会が行われた。忍田さん達に貰ったお菓子を振る舞いながら、楽しく会話が進んでいた。今は嵐山隊の広報についての話だ。

小「やっぱりテレビの収録で緊張したりするの?」
木「私はどっちかと言えば緊張しますけど、佐鳥先輩の方が緊張してますね」
綾「そうそう。私達の緊張を佐鳥君が吸い取ってくれてる感じだよね」
宇「その点、とっきーは動じなさそうだよね〜。焦ってる顔少し見てみたいな」
小佐「わかる。いつも眠そうな顔だもんね〜ちょっとアタフタしてほしい〜」

会話に入らず聞いていた千佳ちゃんに、栞ちゃんが「千佳ちゃんは誰のどんな顔が見てみたい?」と聞いた。

雨「私は嵐山さんが照れた時の顔が見てみたいです」
小「准の?」
雨「はい。テレビでは広報部隊としての嵐山さんですし、合同練習もポジションが違うのでなかなか姿を見る事が出来ませんから、そう言う素の部分も見てみたいです」
小佐「嵐山さんの照れ顔か〜。ビックリして顔真っ赤に染めて固まりそう〜」
宇「あ〜何かわかるかも。それか、薄ら赤い顔を片手で口元を隠して視線逸らしそう」
小佐「なにそれ可愛い」
綾「照れ顔なら明希ちゃんの照れ顔見てみたいな〜」
僕「.....え?」

今まで会話に参加してなかったツケが回ってきたのだろうか。遥ちゃんの一言を皮切りに、同輩達が良い笑顔で質問攻めにする。

小「あんた、今気になってる人とかいないの?」
宇「小南〜愚問だよ〜」
小佐「そうだよ〜。この前ラウンジで、抱き着かれてたの見たもん」
綾「ちょっとその話詳しく」
木「あ、私も聞きたいです」
雨「わ、私も...」
僕「止めて。お願いだから止めて。悠一とはそんなんじゃないから」
小佐「気になってる事は否定しないんだね〜」
僕「う、うるさい...///」
綾「あ、照れた〜♪」

仕方ないじゃん!あんな事されたら誰だって気になるよ!

宇「で?で?何処が気になってるの?」
小佐「やっぱ顔?迅さん、黙ってたらイケメンだもんね」
僕「悠一は何時でもカッコイイよ...あ」
宇「ほぉ...」ニヤ
小佐「何時でもカッコイイねぇ...」ニヤニヤ
綾「明希ちゃん」ニコ
小「墓穴掘ったわね」ニタリ

同輩達が怖い。後輩2人がビビってるよ。
笑顔の圧力に負けて、渋々だったが少しずつ話し始めた。
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