• テキストサイズ

モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第3章 再開


その日の放課後
出水改め公平達が、本部からの緊急出動で急いで帰って行った。なんでも、イレギュラーゲートの原因が分かったらしい。
その為、今僕は1人だ。
(学校案内は明日かー。少し寄り道して帰ろうかな)
とか考えた僕はバカだった。
街に出たはいいものの、そこで変な輩に絡まれ続けたのだ。彼らを撒くのも説き伏せるのも疲れた。
しかも逃げている間に街から随分離れ、何故かボーダー隊員がチラホラいる丘に来ていた。
どこか休めるところが欲しい…。若干古傷が痛み出してきた。

??「大丈夫ですか?」

不意に声をかけられた。振り向くとメガネをかけた真面目そうな男の子と、白い頭で赤い目をしたアルビノのような男の子がいた。
メガネの子はC級の隊服、白い子は三門第三中学の制服を着ている。

メガネ「あ、あの…?」
僕「あ、ごめん。大丈夫だよ。気にしないで」

2人を観察してたらメガネの子に余計に心配させたようだ。
すると…

白い子「オネーサン、変な嘘つくね」
僕「え?」
メガネ「こ、こら空閑!」

空閑と呼ばれた男の子が僕が嘘をついていると言ってきた。
って言うか『空閑』って...
そこまで考えて、再びメガネ君に声を掛けられる。

メガネ「あの、いきなりすみません」
僕「あ、ううん。気にしないで。少しびっくりしただけだから」
メガネ「ほんとすみません…。あの、やっぱりどこか無理していらっしゃるのであれば、向こうにベンチがあるので案内しましょうか?」
僕「あー……じゃあ、お願いします」

メガネ君に促され、若干左足を庇いながらついて行く。

メガネ「ここです」

着いた先は丘の上で、三門市が一望出来るベンチだった。
そこに座ると、日が傾き始めた三門市が綺麗に照らされているのが見えた。

僕「連れてきてくれてありがとう。えっと…」
三雲「あ、すみません。まだ自己紹介してませんでしたね。僕は三雲修です。こっちは空閑遊真と言います」
空閑「先程はシツレイシマシタ」
僕「気にしなくていいよ。僕は藤咲明希。よろしくね」
2人「よろしくお願いします」
??「おーい。2人ともー」

すると2人の後ろから声が聞こえてきた。声の主は、僕が死んだと思っていた人だった。

僕「なん…で…?」

声の主も僕に気づき、有り得ない物を見たような表情でこちらを凝視した。
/ 131ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp