• テキストサイズ

モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第12章 過去


小「取り敢えず、明希の近くに行けない理由はわかったわ。目が覚めれば会いに行っていいのね?」
忍「いや、目が覚めた後も暫くはSEの制御が出来ないらしい。面会は、目覚めた後で尚且つ制御が出来るようになってからになる」
小「迅!明希が何時目覚めるか見えてないの?」
迅「今皆の未来を見ようとしてるんだけど、明希のSEの範囲が思ったより広くて見えないんだ。玉狛に戻れば見えると思うけど…暴走とは言ってもこんなに範囲が広いものなの?」
城「詳しくはわからないが、恐らくトリオン量とSEの使用時間に比例するんじゃないだろうか」

城戸さんの仮説はこうだ。
SEを長時間使う事でリミッターが外れ、制御不能になる。どの程度でなるかはわからないが、それが長ければ長い程眠る時間も長くなる。また、トリオンが回復するには睡眠が1番効果的で、明希のトリオン量だと、回復するにはそれなりに時間がかかる。今回、黒トリガーと射手用トリガーを多発した為残量がかなり少なく、その分睡眠が必要になるのでは?との事だった。詳しい検査などは明希が目覚めてからになるらしい。
すると、今まで黙っていた京介が「あの...」と声を発した。

烏「話の内容は変わるんスけど、遊真のSEは封じられてないんスかね?相手から読み取ると言う点では何かしら影響がありそうっスけど」
迅「確かに、遊真のSEも相手から読み取る物だ。それこそ脳に何か流れている状態だったら、正常に機能しないんじゃ?」
空「フム...誰か試しに嘘吐いてみてよ」

という事で、誰が嘘をついているか当てるゲームが始まった。出題者はメガネ君・千佳ちゃん・京介・小南。メガネ君と小南が嘘をつき、千佳ちゃんと京介が事実を言う。
結果として、遊真の答えは全て外れた。この結果に全員が驚いている。1人を除いて。

宇「まさか遊真君のSEまで防がれてるなんて...!ますます調べたくなった!」
迅「宇佐美抑えて抑えて...」
空「嘘がわからないって、こんな感じなのか。貴重な体験だな」

当の本人は貴重な体験で済ませている。本人がいいならいいか。
この後、城戸さんの計らいによって、明希の部屋に設置された監視カメラで玉狛でも様子を見られるようにしてくれた。その条件として明希の事を口外しないように言われたが、そんなのは条件にも入らない。当たり前の事だ。

その日の晩、支部の全員で千羽鶴を織った。
/ 131ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp