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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第12章 過去


*明希視点


ここは何処だろう

目を閉じていてもわかるほどに明るい場所
物音は何もしない
ただ明るいだけの...でも、どこか暖かい場所
そうだ、ここは前にも来た場所だ
初めての実戦で、初めてトリオン兵を倒して、初めてSEを抑えられなくなった時
じゃあ、ここは夢の中...?

〖違うよ〗

...誰?

〖覚えてない?〗

だって、前は合わなかった
前は僕だけだった

〖前はこの空間の事、一切知らない人間だったから〗

人間だった…?

〖そうだ。君と俺は今は一緒にいる〗

僕と?
僕はあなたの事何も知らないよ?

〖君は俺を知っている。だって俺は…



♢♢

*迅視点


明希が眠って3日経った。明希はまだ起きない。
今は街で暗躍中。何か見えるのは当たり前なんだが…これは何だ?
小南とレイジさんとボスが何かを睨んでいる。京介や三雲隊の3人はそんな小南達を見て困惑している。

(何...?みんな何を見てるんだ...?)

詳しく見ようとした時、その映像は途切れた。一瞬驚いたがSEを使えなくなった訳では無いらしい。
取り敢えず今回の事は誰にも話さず、何か分かった時に話そう。
そのまま暗躍を続ける。


*影浦視点


俺「最近、本部にいる時だけ感情を感じない。今まで不快だった感情から、お前らみたいな奴の感情まで」

今俺は、18歳組のメンバーにSEの調子がおかしい事を相談している。相談なんてガラじゃないのはわかってんだが、こんな事は初めてでどうしたらいいのかわかんねぇんだ。

荒「カゲのSEが発動してない...?」
犬「え、じゃあ今俺達が困惑してるのも感じてないの?」
俺「おう。全くわかんねぇ」
村「実は、俺もみたいなんだ」
当「オイオイ、SE持ちどうした。重症じゃねぇの」
穂「行ったのか?医務室とか開発室に」
俺「行ってねぇ」
村「行ってない」
北「ゾエさんも行った方がいいと思うな。そう言うのは早く診てもらうほうが安心するでしょ」
水「俺ら付き添うで、安心して見てもらって来ぃや」
俺「...わかった」
王「俺とクラッチはこの後任務だから行けないけど、みんなが付き添いで行くなら安心だね」
蔵「原因がわかったら教えてくれ」
村「あぁ」

今、心底SEが効かなくて良かったと思った。効いてたら絶対むず痒かった。
取り敢えず、医務室に行って検査を受けて結果を待った。
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