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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第11章 未来


ハ「面白い。ならば倒して捕らえるまでだ」

ハイレインはそう言うと、球体から蜂を生み出してこちらへ飛ばす。が、それはすぐに消えて小さなキューブになった。

ハ「なっ...!?」
僕「おっそいですねぇ。そんなんじゃ僕に攻撃を当てる事すら出来ませんよ?」
ハ「何をした...!」
僕「何って、コレ(雷刃)起動して振るっただけですよ。簡単な話です。これを相手に勝とうなんて、超上的なSEと超攻撃型の黒トリガーを持ってないとまず無理な話なんですけどね。あなたはそのどちらもお持ちでない様なので、僕には永久に勝てませんね」

そう言って清々しい程の笑みをハイレインに向ける。
ハイレインは表情を変えずにこちらを見ている。

僕「あぁそれと、あなたが今何しようとしてるのか丸分かりなので、お仲間の女性も呼んで頂いて結構ですよ。どちらにしても、勝率は変わらないので」
ハ「ならば呼ぼう。...ミラ」
ミ「了解しました」
三「!?」
雨「お、修君...!」

ミラと呼ばれた女性が出てきたのは、修君と千佳ちゃんの後ろだった。
しかし、だからと言って焦ったりはしない。だって、全てお見通しだから。

僕「ミラさんですっけ?出方が素直で助かりますよ」

そして雷刃を再び振るう。光の筋が一瞬の内に何本も刺さる。

ミ「!!」
僕「出てきて頂いてありがとうございます。これで始末が楽になる」
ハ「ミラ!!」

ミラさんが小窓を開いてそこに鳥を入れると、僕の背後にワープの穴が開く。
すぐ真後ろに開いたそれに雷刃を振るおうとした時、目の前に分割シールドが張られる。

僕「これは...」
三輪「本部、人型近界民を確認。排除を開始する」
僕「秀次!」

シールドを張った主は秀次だった。

三輪「藤咲、そいつらを連れて本部に行け。コイツらは俺が倒す」
僕「助かるよ。ありがとう。2人を本部に送ったらまた戻って来る」
三輪「あぁ」

秀次に礼を述べて、2人を連れて本部に向かう。ヤツらが追ってこない保証はないが、秀次の実力とトリガーならなんとかなる気がする。

三雲「三輪先輩、大丈夫でしょうか?」
僕「大丈夫だよ。僕のSEがそう言ってる」

心配する修君に、悠一お決まりのセリフを言うと、修君も千佳ちゃんも安心して「はい!」と元気よく返事をした。

本部まであと少し。何事も無く本部に着ける事を願う。
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