第11章 未来
駿君・公平・京介が緊急脱出した。という事は、先程の相手が俺達の所に来るという事だ。
でも、緊急脱出の数とあっちにいた隊員の人数が合わない。
俺「陽介が緊急脱出してない...!」
そう言った時、気配を感じて振り向くと、民家の屋根に陽介が立っていた。
米「さっきの人型、俺だけじゃ勝てねぇからこっちの援護に来たぜ」
俺「陽介...ありがとう」
場違いな程のんびりした口調で言った陽介が、俺の隣に降り立ち、濁りの無い笑顔を俺に向ける。その笑顔に安心し、募りつつあった焦りが消え、自然と笑顔が溢れる。
そして、もう1度顔を引き締め陽介に指示を出す。
俺「陽介は、他のC級を連れて本部まで行ってくれ。俺と修君と千佳ちゃんは別ルートから本部に向かう」
米「わかった。無茶だけはすんなよ?」
俺「...その約束は出来ないが出来るだけ頑張るよ」
米「おう!…よーし!C級隊員は俺に付いてこい!本部に向かうぞ!」
陽介がC級に声を掛けて本部に向かうのを見送って、俺達も動き始める。それと同時に、突如さっきの人型が現れた。
俺「...相手は俺と千佳ちゃんを狙っている」
三「はい。」
俺「それに、本部からの一斉通達によるともう1人人型がいるらしい。しかも、そいつはワープ使いだそうだ。いつ何処から出てくるかわからない。2人共、俺の傍を離れるなよ」
「「はい!」」
しっかり返事をした2人に微笑みを返して、トリガーを解除する。
僕「雷刃、起動」
そして雷刃を起動する。遠目だったが、相手は僕が女だった事に驚いている様だ。
男「...女よ」
僕「なんですか?」
男「私のよm「お断りします」まだ言い終わってないだろう」
僕「言わなくてもわかるので結構です。お引き取り下さい」
男「気が強いのもまた良いな」
いきなりを言い出すかと思えば、この人型、頭可笑しいんじゃないか?ロリコンなのか?
男「名前は何と言う」
僕「人に名前を聞く時は自分からって習いませんでしたか?」
ハ「これは失礼。私の名はハイレイン。今回の遠征部隊の隊長だ」
僕「じゃあ、あなたを倒せば言い訳ですね。理解しました」
ハ「待て、お前の名を聞いていない」
僕「あれ?そうでしたっけ。じゃあ、僕を倒せたら教えてあげますよ。100%無理ですけど」
ハ「面白い。ならば倒して捕らえるまでだ」