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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第11章 未来


出「よぉ藤咲、京介」
俺「公平...!」
烏「出水先輩!」

俺と京介が声を揃えて、魚を相殺した人物の名を呼ぶ。

米「オラァ!」
緑「よっと」

その一方で、陽介と駿君は人型に攻撃を仕掛けていた。

出「俺らが手助けしてやる。泣いて感謝しろよ?」
烏「泣かないっすけど感謝しますよ」
俺「公平達ありがとな」
米「おい弾バカ!お前だけサボってんじゃねーぞ!」
緑「いずみん先輩早く援護してよ〜」
出「うっせぇ。分かったから集中しろ...炸裂弾!」

公平が両手に浮かべた炸裂弾を、人型と人型の足元に向けて撃つ。大体は魚で防がれたが、地面に向けて撃った炸裂弾は着弾して爆発した。
土煙で相手の視界が悪い内に、今度は俺を先頭に本部に向かう。京介は公平達と一緒に人型を止めるために残っていた。
取り敢えず、走りながら安否確認を取る。

俺「修君!」
三「はい!」
俺「今の所全員いるね!?」
三「...はい!全員います!」
俺「わかった!ありがと!」

今の所全員無事なようだ。このまま誰も欠けずに本部に着くことを願うと、また3体の新型が出てきた。これ以上トリオンを消費したくない俺は、弧月で順番に倒していく。
2体目を倒し終わった後、死角から最後の1体に殴り飛ばされる。

俺「グッ...!」
三「藤咲先輩!」
俺「...大丈夫だ。修君達は逃げろ…!」
三「でも先輩が...」
俺「いいから逃げろ!千佳ちゃんを護り抜くんじゃねーのか!?」
三「千佳の事はちゃんと護ります!けど、僕にもまだ出来る事があるはずです!千佳!」
雨「うん!」

強気な口調で言い切った修君が千佳ちゃんを呼び、お互いの手を握る。

『トリオン臨時接続』
三「通常弾!!」

修君が普段とは異なる大きさの通常弾を出現させて、残った新型を破壊する。凄まじい轟音が広がり、あたりは騒然としていた。

俺「...2人共、トリオン体に異常はないか?」
三「はい、ありません」
雨「私もありません」
俺「わかった。...さっきはありがとう。でも、もうしないでくれ。俺の為にも、君達2人の為にも」
三「その約束は出来ません。もし同じ事が起きたら、僕がするべきだと思えばします」
俺「そうか。...まぁ、もう2度と同じ事はしないさ」

チカッ

そう言った時、視界の端で光の筋が3本見えた。駿君・公平・京介が緊急脱出した。
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