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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第10章 侵攻


太刀川さんと少し話してから本部に排除終了を知らせ、忍田さんに次の指示を仰ぐ。

忍『慶は東地区の近界民を切れるだけ切ってこい』
太「太刀川了解」
忍『明希は「南西地区に行かせてください」あぁ、勿論だ。黒トリガーもお前の判断に任せる』
俺「藤咲了解」

通信を切った後、すぐさま南西地区まで走った。道中の邪魔なトリオン兵を端から潰していく。
すると本部から全隊員に緊急連絡が入った。

忍『木虎隊員により、敵の狙いは緊急脱出機能を持っていないC級隊員だと判明した。付近のB級・A級隊員はC級を保護して本部まで誘導してくれ』

これはやばい。
俺の予想では、さっきのイルガーで俺のトリオンを狙った奴が来る可能性がある。高いトリオン能力を持つ人間は近界では重宝されるから、俺程トリオンが多いと狙われやすい。
ただ、千佳ちゃんに関しては例外だ。千佳ちゃんは俺には劣るもののトリオンが多く、尚且つ弱い。C級隊員にはなったが、まだボーダーのトリガーには慣れていないし、そもそも戦い慣れしていない。万が一千佳ちゃんがトリガーを起動してしまった場合、標的が俺ではなく千佳ちゃんに変わってしまう。それは何としてでも止めなければならない。
夢中で走っていると、目的地の辺りから轟音が聞こえてきた。何の音なのか一瞬でわかった。あれは千佳ちゃんのアイビスだ。恐らく、ラービットが追い付いて何かしらの窮地に立たされて撃ったのだろう。

俺(急がないと...!)


漸く千佳ちゃん達の所に着くと、修君が千佳ちゃんと出穂ちゃんを背中に庇って攻撃を凌いでいた。

俺「遅くなって悪い!」
三「藤咲先輩!」

修君の隣に降り立ってシールドをってし、修君に指示を出す。

俺「よく耐えたな修君。コイツらは俺が倒すから、少し下がっててくれ」
三「わかりました」

3人が距離を取ったのを確認して、両手にキューブを発動する。

俺「炸裂弾+変化弾...変化炸裂弾!」

放ったキューブが一気にラービットへ襲い掛かる。装甲の厚い腕で防ぐも、圧倒的トリオン量で全てのラービットが破壊される。
下がっていた3人に声を掛ける。

俺「3人共大丈夫か?」
三「はい!大丈夫です!」
雨「ありがとうございました!」
夏「ありがとうございましたっす!」

3人とも無事なようで安心していると、そこにレイジさん達玉狛第一が合流した。
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