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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第10章 侵攻


空全体に、気味が悪い程の雲が覆い尽くす。眼下には大量に空いた門、そこから出てくる異形のトリオン兵...。
大規模侵攻の幕開けだ。
他の隊員達が、各隊ごとに集まって地上の処理を開始している。俺は、飛行型トリオン兵[バド]を変化弾で処理して地上部隊の援護をしている。
今回は何処にでも直ぐにヘルプが行けるように、SEを広範囲で使っている。侵攻が終わった後の体への負担が怖いが、コレばっかりは仕方ないと受け入れる。
本部から通信が入る。

忍『明希、飛行型トリオン兵は粗方片付いたようだ。よくやった』
俺「いえいえ。次は何処に行けば良いですか?」
忍『暫くそこで待機しててくれ。例のイルガーが来た時はそれを倒してほしい』
俺「藤咲了解。ついでに、大型トリオン兵の排除も進めます」
忍『わかった。頼りにしている』

通信が切れると、すぐさま大型トリオン兵の排除にかかる。バンダーもバムスターもウヨウヨいて気持ち悪い。さっさと片付けよ。
トリオンの消費を出来るだけ抑えながら変化弾を放つ。大型トリオン兵が真っ二つになって倒れていく。
大分数が減ったなと思った時、東隊の1人が緊急脱出した。何事かと思い本部に通信を繋げると、新型トリオン兵が発見されたと知らされた。全長約3m、二足歩行で隊員を捕らえようとする動きがあるそうだ。出現元は大型トリオン兵の中だった。
俺が大型トリオン兵を一気に排除したのが災いした。何れにしろ排除しなくてはいけなかったが、一気に排除し過ぎて隊員の安全が危うくなってしまった。このままでは拙いと、再度変化弾を放つ。次は新型に向けて、寸分の狂いもなく仕留める。が、諏訪さんは既に捕えられて風間隊が応戦していた。その新型は風間隊に任せよう。
そして、遂にイルガーがやって来た。前方から2体。

忍『明希、来たぞ』
俺「見えてますよ。全部落とせばいいんでしょ?」
忍『あぁ』
俺「炸裂弾」

そう呟いた俺の両手に、大きなキューブが生成される。それを分割せずにそのまま当てる。着弾した炸裂弾が激しい音を立てて爆破し、イルガーは粉々になった。
続いて第2波が来る。今度は3体。さっきと同じように2体を潰す。そして、残りの1体は太刀川さんがぶった斬った。

俺「流石太刀川さん。一刀両断だ」
太「そういうお前も、いい弾とトリオンの使い方してんじゃん」
俺「お褒めに預かり光栄です」
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