第10章 侵攻
次の日、今日から始まった学校から京介と一緒に帰ってきた。
要らない荷物を置いて、本部に向かう。これから重要な会議があるのだ。秀次も呼ばれていたが、体調不良で欠席だと伝えるよう頼まれた。大丈夫かな?
本部に着くと、前方に悠一が歩いていた。悠一も会議に呼ばれている為、声を掛けて一緒に会議室に向かう。道中、風間さんとも合流して3人で会議室に向かった。
会議室に着き用意された椅子に座ると、会議が始まった。議題は、近々起こると予測される近界からの侵攻についてだ。悠一のSEで第二次大規模侵攻が起こることが予測され、その対策や部隊の位置、その他諸々を話し合った。が、流石の悠一でもどこが攻めてくるかは分からない為、この場に遊真君を連れてくる事にした。
悠一と僕で遊真君の所に行く。そこには、修君と遊真君と駿君、陽介と陽太郎と雷神丸がいた。
迅「メガネ君、遊真」
空「お、迅さんとフジサキ先輩」
緑「迅さん!明希ちゃん先輩!」
悠一が声を掛けると駿君と遊真君が駆けて来た。
駿君は「迅さん♪迅さん♪」と言いながら悠一の周りをグルグルしており、遊真君は僕の手に頭を押し付けて来たので撫でてやる。
僕「遊真君さっきは誰とランク戦してたの?」ナデナデ
空「ミドリカワだよ。8-2で俺が買った」≡3≡✧
頑張ったねと褒めると嬉しそうに笑った。可愛いなぁ。
閑話休題。遊真君と修君に会議室に来るように言って、その場を後にした。
会議室に戻ると鬼怒田さんが遅い!!と怒鳴ったが、何も無かったかのように会議が始まる。
忍田さんが大体の事を説明して、遊真君に意見と情報を求める。
空「ふむ、だったら俺じゃなくて俺の相棒に聞いた方がいいな。よろしくレプリカ」
レ「心得た」
ニョロンと遊真君の指輪から出てきたそれに、玉狛以外のメンバーが驚く。
レ「はじめまして。私は自立型トリオン兵レプリカ。ユーマのお目付け役だ」
三輪「トリオン兵だと...!?」
あ、秀次結局来たんだ。と今気づく。
その後レプリカは、情報の提供と引き換えに、遊真君の身の安全の保証を要求した。城戸さんは少し間を置いて、了承した。
レ「ではまず、近界についてお教えしよう」