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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第10章 侵攻


5人で仲良く玉狛へ戻ると、修君に話があると言われて修君の部屋までついて行く。

僕「どうしたの?話って?」
三「...藤咲先輩。先輩が本部所属になって、黒トリガーも本部預かりになったって本当ですか?」
僕「...何で知ってるの?」
三「今日、風間先輩に聞きました。千佳の所に駆け付ける前に風間先輩と模擬戦をしていて、その時に風間先輩が仰っていました」
僕「.....はぁ」

僕は諦めたように溜息をつく。正直そこからバレるとは思ってなかった。1番関わりのあるボスや悠一にストップ掛けとけば、情報が漏れる事は無いと過信していたのが間違いだったようだ。

三「何故、先輩が本部所属になるよう仕向けたんですか」
僕「そうしないと、遊真君の入隊が認めて貰えなかった。でもね、もう1つ理由があるの」
三「もう1つの理由?」
僕「悠一の黒トリガーが、師匠である最上さんなのは知ってるよね?もし僕が本部所属にならずに黒トリガーも渡さなかったら、悠一が風刃を渡してた」
三「迅さんが風刃を!?」
僕「うん。...僕は、悠一に最上さんと離れて欲しくなかったから...だからこうしたんだ。悠一にも言ったけど、これは僕のエゴだから、修君が気にする事じゃないよ。それと、この話は誰にも言わないでね?みんなに怒られちゃう」

僕はそう言って困ったように笑う。
修君は悲しそうな顔をしたが、それに気付かないふりをして「リビングに行こう。みんな待ってるよ」と修君の手を取って歩き出す。

リビングに着くと、みんな座って晩御飯を食べ始めており「ふたりともおそいぞー!」と陽太郎君に怒られてしまった。
僕達も席に座って食べ始めれば、楽しい晩御飯の始まりだ。今日の訓練はどうだったとか、千佳ちゃんのアイビスが凄かったとか、修君と風間さんが模擬戦したとか...話題は入隊式の話で持ち切りだった。特に、アイビスで本部の壁に穴を空けてしまった後の、鬼怒田さんの話をするとみんな笑っていた。

食事を終え、片付けを手伝ってから風呂に行く。桐絵と栞ちゃんが風呂に誘ってくれたから一緒に入るのだ。
服を脱いだ時に脚や腕の傷について一悶着あったが割愛する。風呂に入ってからは背中を流し合ったり、それぞれの高校の話をしたり、恋バナもした。
風呂から上がると、桐絵の部屋で女子会になりそのまま桐絵の部屋で朝を迎えた。
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