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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第10章 侵攻


そして迎えた正式入隊日。俺は修君と一緒に、遊真君と千佳ちゃんの付き添いに来ていた。
入隊する2人よりも修君の方が緊張していたようで、遊真君に何でだよと言われていた。
遊真君のそれのお陰で緊張が解れた修君が、2人に確認をする。
内容は「遊真君と千佳ちゃんはB級を目指し、B級になったら3人で隊を組みA級を目指す。A級になったら遠征部隊の選抜試験を受けて、近界に攫われた兄さんと友達を探しに行く!」と言う、大きな目標だった。今日はその第1歩だ。

忍田さんと嵐山隊が前に出て挨拶を済ませ、それぞれのポジションごとに分かれる。狙撃手は別行動になる為、千佳ちゃんには俺が付き添う。
狙撃訓練場に着くと、そこは奥まで長く続く大きな部屋だった。ここは本部で1番大きな部屋らしい。
賢が先輩狙撃手の紹介をして、3種類の狙撃銃の説明と試し撃ちをしてもらっていた。イーグレットに男の子、ライトニングに猫目の女の子、アイビスに千佳ちゃんを指名して千佳ちゃんの番になった。
賢の合図で千佳ちゃんが引き金を引く。
ドカァァァァン!!
と、飛んでもない威力で発射された。咄嗟にシールドで壁を護ったが、流石トリオン怪獣...。俺のシールドに所々穴が空いていた。空いたところは、若干外の景色が見えている。
千佳ちゃんの方を見ると、泣きそうな顔でこちらを見ていた。急いで千佳ちゃんに駆け寄る。

俺「千佳ちゃん!」
雨「せ、先輩...」
俺「大丈夫か?何処も異常ないか?」
雨「はい...迷惑掛けてしまってすみません...。シールド貼って頂かなければ壁が壊れてました…」
俺「大丈夫大丈夫。千佳ちゃんもトリオン多いんだから、こればっかりは仕方ない。寧ろ、それだけのトリオンに恵まれた事に感謝しないとな!」ナデナデ
雨「はい...」

すると廊下からドスドスと大きな足音が聞こえて来た。足音の主は鬼怒田さんだ。

鬼「なんじゃ今の音は!壁に穴が空いとるではないか!」
佐「鬼怒田開発室長、訓練中に思わぬ事故が発生しました。全責任は現場監督の俺にあります!」
鬼「その通りだ馬鹿者!ボーダー隊員が基地を壊してどうする!」
俺「鬼怒田さん」

怒り心頭の鬼怒田さんに俺が説明する。玉狛支部と聞いた途端、鬼怒田さんの怒りが頂点に達した。
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