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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第7章 暗躍


スタジオ近くにあるカフェの一角にて、僕と嵐山隊の5人で撮影前の事について話していた。

僕「あれは僕のSEなんだ」
嵐山「SE?」
僕「うん。階級は悠一と同じ『超感覚』で能力は『人の心を読む』と『自分の心を読ませる』の2つがあるんだ。ニコイチみたいなやつだね」
木「だから、佐鳥先輩が質問してないのに答えられたんですね」
僕「そういう事。賢は心の中でも可愛かったよ」
佐「か、可愛いなんて言わないでください!///めっちゃ悩んでたんですよ?///」
僕「ごめんごめん。とにかく、僕と悠一はただの幼馴染で恋人じゃないよ。仲良いのは認めるけどね」

なんかアレを見てた人全員誤解してそうだな。

嵐「藤咲はそのSEの制御がしっかり出来ているみたいだな」
僕「そうでもないですよ」

嵐山さんの言葉に僕は即答する。

僕「僕がこのSEを使って説明した人の大半は勘違いしていますが、このSEはずっと気を張っていないと制御出来ないんです。酷い時は、睡眠中にSEが発動して近くの人の夢に干渉してしまうこともありますし。それに、数ヶ月に1回SEが制御不能になってたくさんの情報が入ったり、近くの人に届いたりするんです。だから僕は、SEの制御が悠一や他のSE所持者よりも未熟なんです」

そう言い切ると、嵐山さんは申し訳ないと謝った。他の皆も少しテンションが低くなっている。

僕「気にしないでください。僕が未熟なのが悪いんですから。それに、このSEは悪い事ばっかりじゃないので」

そう言って微笑むと皆安心したのか会話がどんどん弾む。この前の期末テストが酷かった事、撮影の時の面白い話、家で買ってる猫の話、弟妹が可愛い事、美味しいグミのオススメを聞いたりとても楽しい時間だ。

嵐山隊が防衛任務があるとの事で今日は解散になった。久しぶりに大勢で談笑してとても楽しかった。玉狛は家みたいな落ち着く感じだけど、嵐山隊は友達同士で集まったみたいで楽しかった。偶にはこういう息抜きもいいかな。次は悠一も一緒に。

◇◇

警戒区域のとある家屋の屋上で、悠一は僕を待っていた。気配を感じて遅かったねと呟く。

迅「楽しかった?」
僕「うん、楽しかった。.....ここで僕を待ってたって事は、僕に用事があるんでしょ?」
迅「話が早いな。...さっきSEで見えたんだが、明希。お前黒トリガー持ってるだろ」
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