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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第7章 暗躍


皆でクッキーを食べながら団欒したあと、師弟となった6人は早速訓練に取り掛かった。
悠一は趣味の暗躍に、僕は久しぶりの仕事だった。今日は嵐山隊がメインの番組にゲストとして入る予定だ。

〜楽屋〜
楽屋に着いて、番組の予定表と出演者、プログラムに粗方目を通してメイクをする。男装メイクは自己流だからメイクさんをつけていないのだ。
メイクが完了して次はウィッグを着けようとした時、藍ちゃんの声がした。どうぞと言うと、入ってきたのは藍ちゃんだけでなく嵐山隊のみんなが一緒だった。
何だこの大所帯は。

僕「こんなに大勢でどうしたの?」
木「佐鳥先輩が聞きたいことがあるって言って、1人は嫌だって言うので何故か全員で来る事になりました」
僕「聞きたい事?」
佐「えっと...」
木「佐鳥先輩、はっきり言ってくださいよ」

賢は聞きにくい事なのか戸惑っている。

僕「賢、目を閉じて深呼吸しようか」
佐「は、はい。...スゥ...ハァ」

深呼吸している賢にSEを発動する。

佐(この前のトリオン兵駆除の時、たまたま三雲君達といる明希ちゃん先輩を見かけて、声を掛けようとしたんだけど、その時迅さんが来たかと思ったら明希ちゃん先輩が迅さんに抱き着いてたから、2人って付き合ってるのかなって気になって...なんて聞くの恥ずかしい...)

何と具体的な思考だろう。思ってる事がこんなに具体的だったのは初めてな気がする。

僕「賢、僕と悠一は付き合ってないよ。ただの幼馴染み」
佐「え!?」
木「佐鳥先輩、それが聞きたかったんですか?」
佐「え、あ、うん...」

賢は何が起こったかわからなくて混乱している。他のメンバーも何人か疑問に思っているようだ。
するとコンコンとノックがなり、開始まであと10分を知らされた。

僕「僕まだ着替えないといけないから、また後でね」
佐「あ、はい。後で教えてくださいね!」

そう言って嵐山隊の皆は戻って行った。
どうせそのうちバレるし、撮影のあと話しても問題ないだろうと考えながら、支給されていた衣装を身につけウィッグを被って現場入りする。
今日の撮影も何事も無く淡々と進み、嵐山隊の5人をカフェに誘って楽屋に戻った。
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