第5章 衝突
忍田さんが有吾さんの事を話す。
そして...
忍田「有吾さんは、明希の師匠でもあった」
僕と師弟関係であったことも話した。それには流石の悠一も驚いたようで、修君と同時に勢い良くこっちを見た。
僕は前を向いたままでいる。
忍田さんが修君に有吾さんはどうしているか尋ねる。
三「...空閑の父親さんは、亡くなったと聞いています」
それを聞いて、悠一を含めた四人は目を見開いた。僕は驚くこと無く、ただ泣くのを堪える事しか出来なかった。
その後の話し合いで、僕と悠一と修君が遊真君の繋をする事になり部屋を後にした。
~3人と林藤・忍田が退室した後~
鬼「...このままでいいのですかな?空閑とやらのことはよくわからんが...」
根「そうですよ。このまま玉狛が黒トリガーと手を結べば、ボーダー内のパワーバランスが...」
二人が城戸に意見する。城戸はそれに顔色一つ変えることなく
城「わかっている。空閑の息子かどうかは別問題として...黒トリガーは我々が必ず手に入れる」
そう断言した。
◇◇
街で遊真君と千佳ちゃんと合流する。遊真君が修君に叱られたか聞くと、修君は曖昧に答え処分は一先ず保留になったことを伝えた。
安心した遊真君に修君が安心してる場合じゃないと言う。
三「ボーダーがお前の黒トリガーを狙ってくる可能性がある」
空「ほう」
遊真君は特に気にした様子もない。
僕「その事なんだけどね?悠一に考えがあるみたいなんだ」
迅「あ、読んだな?」
僕「気にしない気にしなーい」
空「それで、考えってなんだ?」
遊真君が悠一に向き直って聞く。
迅「そうだな。色々考えたけど.、こういう場合はシンプルなやり方が1番だな」
空「シンプルなやり方?」
遊真君が首を傾げて聞き返す。
迅「うん。遊真、お前...ボーダーに入んない?」
悠一の言葉に中学生3人は驚く。
僕「ボーダーって言っても本部じゃないよ?僕や悠一は本部じゃなくて支部所属だからね」
迅「そうそう。それに、俺達がいる支部は近界に行ったことあるやつが多いから、お前が近界出身でも騒いだりしないぞ」
僕「お試しだと思って来てみない?」
遊真君は少し考えると、修君と千佳ちゃんも一緒なら行くと言い、2人も一緒に玉狛支部に行くことになった。