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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第5章 衝突


会議室にて、三輪隊と共に先程の戦闘報告をした。

城「...なるほど。報告、御苦労」
鬼怒田「しかし、黒トリガーとは...。そんな重要な事を、なぜ隠してた?」
根付「まったく...これはボーダーの信頼に関わることだよ」
忍「それは、三雲君なりの考えてがあってのことだろう。迅と明希の話によれば、結果的に三雲君は現在まで黒トリガーを抑えている」
鬼「そうだとしても、我々に報告する義務がある!一隊員の手に負えることじゃなかろう!」
根「その通り!なにせ相手は黒トリガーですからねぇ」

言いたい放題の鬼怒田さんと根付さんから、忍田さんは三雲君を庇ってくれた。そもそも、黒トリガーの存在をC級隊員が知ってるはずがないのだから、知らせる義務はあれど報告のしようがない。
城戸さんが、悠一と僕に黒トリガーの奪取を命令した時は「何言ってんだこの人」と思ってしまったが僕は悪くない。
悠一は城戸さんの命令は聞けない事、命令したいならボスを通して俺に指示を出せと言った。
城戸さんはボスに指示を出し、ボスがそれを悠一に指示した。「やり方はお前に任せる」と最後に付け足して。
悠一は先程とは打って変わって、簡単にその指示を承諾した。当然城戸さんは怒るが、ボスは気にした様子もなく受け流す。
すると、今まで黙っていた唐沢さんが修君に話しかける。

唐沢「三雲君、ちょっといいかな?君の友人の近界民についてだが...こっちに来た目的は何なのか、君は聞いてないか?」
三「目的...ですか?そう言えば『父親の知り合いがボーダーにいる。その知り合いに会いに来た』...確かそう言ってました」

ボーダーに知り合いの次点で僕は察しがついた。「空閑」の苗字で尚且つボーダーに知り合いがいるとなると、父親の名は有吾さんしかない。
唐沢さんが、父親の名前か友人の名前でもいいから教えてくれと頼む。

三「父親の名前はわかりませんが.....本人の名前は、空閑遊真です」

空閑という名前を聞いた途端、城戸さん・忍田さん・ボスは驚き固まった。悠一と僕は話の流れで察していたから驚かなかった。
他の三人は知らないため誰なのか説明を希望する。それに応えたのは忍田さんだった。

忍「空閑有吾...有吾さんは、4年前にボーダーが公になる以前から活動していた、言わば旧ボーダーの創設に関わった人間。ボーダー最初期メンバーの1人だ」
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