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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第4章 復帰


悠一に連れられやって来たのは、昔と何も変わらない元ボーダー本部だった。
久しぶりに来て懐かしいなと思う気持ちと、昔の知り合いに会いたいなという気持ちでいっぱいになった。
忍田さんや城戸さん、林藤さんに最上さん。桐絵に僕の師匠だった有吾さん。それに進さん…。
みんないい人でみんな優しかった。まだ公になっていない時代の、秘密裏に活動していた頃。ひっそりとしながらも、楽しかった思い出が沢山出てきた。
昔の楽しかった思い出が洪水のように溢れて、皆に一秒でも早くみんなに会いたくなってきた。

迅「明希?どうしたの?」

不意に、悠一が心配そうな声音で声をかけてきた。
思い出に浸っていたのが、ボーッとしている様に見えたのだろう。

僕「あ、ゴメンね。何でもないよ」
迅「そう?...じゃ入ろうか」

悠一はそう言って扉を開ける。
中に入ると、そこにいたのはカピバラに乗り、ヘルメットを被った男の子だった。

??「...新入りか」
迅「『新入りか』じゃなくて」ポコッ
??「アベシ」
(だ、誰だろう...。なんか、この子の緩さを知ってるような気がする...)プルプル

突然のコントに吹き出しそうになったが、なんとかこらえた。
すると二階から筋肉質な男性が出てきた。

??「迅おかえり...客か?」
迅「あ、レイジさんただいま〜。そうそうお客さん。今日ここに泊まっていく予定だからよろしく〜」
レイジ「わかった。取り敢えずリビングに行ってくれ。客をいつまでもそこに居させるんじゃない」
迅「はーい。...って事だから、上がって上がって」
僕「あ、うん」

なんか、凄いトントン拍子で話が進んだ気がするけど...まあぁいいか。


リビングに入るとそこには四人の男女と、先程のヘルメットの男の子とレイジさんと呼ばれていた男性がソファで寛いでいた。

迅「みんな注目〜!今日はね...」
レイジ「迅が客を連れてきた。今日はここに泊まるそうだから失礼の内容にな」
迅「ちょっとレイジさーん。なんで先に言うのさ〜」
レ「お前がさっさと話さないからだろう」
迅「まぁいいけどー。んじゃ、はい明希、自己紹介して」
僕「う、うん」

急に自己紹介しろと言われて一瞬戸惑うが、落ち着いて自己紹介をする。

僕「今晩お世話になります、藤咲明希です。よろしくおn『明希!?』...え?」
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