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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第19章 好意


翌朝、目が覚めた場所は布団の中では無かった。序に言えば自室でもなった。
目覚めて1番最初に見える筈の天井は見えず、ボヤけた視界に映ったのは遊真君だった。

僕(え...遊真君?)

状況を把握するのに10秒も掛からなかった。今僕は遊真君に膝枕をされている。遊真は僕が起きた事に気付いていないようだ。

レ《起きたのか》
僕「わぁっ!」
空「うおっ」

突然話し掛けられ、驚いて遊真君の服を掴んでしまう。

空「レプリカ、藤咲先輩がビックリしてる」
レ《済まない。驚かせるつもりは無かった》
僕「あ...大丈夫だよ。僕も大きい声出しちゃってごめんね」

ゆっくり身体を起こして謝る。何でこの状態で寝てたのか全く覚えていないが、遊真君に迷惑かけてしまった。その意味も含めて謝る。
それを察してか、遊真君が昨日の出来事を話してくれた。

空「昨日、模擬戦が終わって出てきた時間が11時くらいでさ、反省会してる途中で先輩寝ちゃったんだ。夜も遅い時間だったし、仕方ないから部屋まで運ぼうかと思ったんだけど、俺先輩の部屋知らんし、他の先輩達はもういなかったから、俺の部屋から布団取ってきて膝枕で寝てもらったんだ。で、今に至る」
僕「そうだったんだ。寝ちゃってごめんね?布団の用意して貰った挙句、膝枕までして貰っちゃって...」

僕が謝ると、遊真君は別に謝らなくていいのにと呟く。

空「先輩の可愛い寝顔が見れたし、役得ってやつですな!」

ニカッと笑いながら恥ずかしげもなくそう告げた遊真君。僕はと言えば、思わぬ不意打ちに顔が熱くなっていた。
近くにあったクッションで顔を隠す。

僕「か、揶揄わないでよ...」
空「照れた先輩も可愛いぞ」
僕「〜〜〜っ!///」

今度は優しい目付きで柔らかく微笑み掛ける。とんでもない破壊力に声が出ない。
遊真君の微笑みに悶えていると、入口から数人分の足音が聞こえてきた。
誰か起きて来たようだ。入って来たのはレイジさんと悠一、それとボスだ。

林「お?2人共早いな〜。おはよ〜」
僕「お、おはようございます...」
空「オハヨウゴザイマス」
木「あぁ、おはよう」
迅「おはよ〜。処で、何で明希は顔が赤いの?」

軽く挨拶を済ませると、悠一に顔が赤い事を指摘されてしまった。
答えに迷っていると、遊真君が僕の手を握り「2人だけの秘密」と答えた。
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